« 砂場遊び | トップページ | touch your head »

2005年11月 3日 (木)

【パパ書評】相良敦子著『幼児期には2度チャンスがある』

相良敦子著『幼児期には2度チャンスがある』

モンテッソーリ教育法の紹介。酒鬼薔薇事件や昨今の学級崩壊に見られる子供の異常状態を「逸脱発育」と定義し、0歳~3歳の間の適切な育児によって逸脱発育を防ぐことができ、仮に逸脱発育に陥ったとしても3歳~6歳の間に修正するチャンスがあるという。

発達の段階において獲得した運動能力を、幼児は繰り返し集中して使用する。それは自然から付与された宿題であり訓練のようなものだという。早期教育とは趣を異して、幼児が自ら始めた集中的行為を見出して、積極的にそれを楽しめる遊具や仕事を与えるというのがモンテッソーリの肝のようだ。

遊びは、始めるのも自由だが辞めるのも自由。ところが仕事は一度始めたら途中で放棄することは許されない。モンテッソーリでは子供のアクティビティを仕事と呼び、それを完遂させることに全力を注がせる。子供が成長するトリガーは、自ら始めた「仕事」を完成させた時に得られる充実感であると断言している。

実はこの本を読むまでモンテッソーリという言葉も知らなかったし、ましてやモンテッソーリの手法を取り入れた幼稚園が日本全国に数多く存在することも知らなかった。幼児のイタズラとしか見えない行動が運動能力の自己研鑽であるという視点は実に新鮮で衝撃的である。本書ではモンテッソーリで逸脱発育から正常に戻った子供の過程が詳述され、数例ではあるものの、モテンッソーリで育った子供の成長後のエピソードもある。しかし、肝心のモンテッソーリの細かい手法はほとんど記載されておらず、それを知るには他書を紐解く必要がある。

モンテッソーリってみんな知ってた?と聞いてみたくなるとともに、ちょっとモンテッソーリの視点で物事を見てみようかと思った270ページ。

ランク:★★★★★

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/133619/6866709

この記事へのトラックバック一覧です: 【パパ書評】相良敦子著『幼児期には2度チャンスがある』:

コメント

コメントを書く